久しぶりにフィクションを読了。「永遠のゼロ」で有名になった百田尚樹さんの「モンスター」女性読者の支持を受けて120万部を売り上げたロングセラー。
生涯、美しくあるために女性に必要なものとは
好きな男のためにキレイでいたいと思うなら、女性のモチベーションは生涯つづくのかな、と思わずにはいられなかった。
幼いころから自分の顔にコンプレックスがある主人公・和子。何度もでてくる「ブルドック」と表現される彼女の顔は、親にも可愛がられることはなかった。でも彼女には分別の付かない幼い幼稚園のころに誓いあった男の子がいた。「ブルドック」と表現されている彼女の恋は成就しなかった。彼女はとにかく一生を費やして美しくきれいになる事を決意するのだった。整形のための費用を工面するのに、壮絶な経験を積んでいく。引き換えに、誰もが振り返る美しい女性・未帆に生まれ変わるのと同時にオンナとしての喜びも手に入れる。最後には彼を手に入れ、復讐を果たすのだった。
老いを恐れる40代からの女性にオススメしたい本
復讐にしろ何にしろ、「好きな男のために」という気持ちは、美しくありたいと願う女性のモチベーションをいくつになっても維持していくのかもしれない。私も40代半ば。「美に執着をもってもいいよね」なんて、高校時代の大親友とついこの間も話したばかり。女性が美しくいられるのは、愛する人がいればこそなのか。そんなことを思ったこの一冊。これから老いを感じていく40~50代。いつまでも美しくありたい女性にオススメしたいと思う本。