白いラベンダーがありました~2016年7月上富良野町を訪れて

ライターの遠藤です。北海道の7月。冷涼な気候にピッタリのラベンダーのシーズン到来です。

7月の連休は富良野はラベンダーの香りで満ち、年内最大の観光シーズンです。ラベンダー祭りも開催され、花も人もクルマも(笑)賑わいます。蜂とラベンダー

ラベンダーは昭和12年頃、フランスから香料の原料として輸入されたのが最初

ラベンダーはもともと地中海沿岸原産のシソ科の常緑性低木で多年生植物。手入れをそれほどしなくても、育つことから最近では札幌の庭先でもよく見かけるようになりました。

フランスが特産だったラベンダーですが、昭和12年に日本に香料の会社がラベンダーの特産地フランスから種子を入れたのが最初だといいます。国内3カ所で試験的に栽培がはじまり、北海道が生育の適地だとわかり、その後一度最盛期を迎えます。戦後になり戦後復興で科学技術が目覚ましく発展。化学香料が安く作ることができるようになったり、天然香料の輸入再開がはじまったので縮小。昭和52年には農作物栽培としては終わりをむかることになるのです。

オウハンゴンソウ

オウハンゴンソウ

ちょうどそのころ、JR北海道(当時は国鉄)のカレンダーやテレビドラマ「北の国から」などで、全国に富良野のラベンダー畑が紹介され、観光客がラベンダー畑を鑑賞にくるようになりました。現在では、アロマテラピーでの効果の期待も高まり、天然香料としての価値も再燃。民間の花観光農園もふえ、現在のような賑わいになりました。観光客用の土産や苗木、ポプリ、精油などの加工も力を入れています。

白いラベンダー

ラベンダーには、早咲き遅咲き、の長さなどいろいろとあり種類も様々。今回、8年ぶりに富良野を訪れて、紫の畑の中に白いラベンダーを見つけて感激しました。少ない畑の白がまぶしいほど。どうやら白いラベンダーは最近開発された様子。匂いは、紫のものより薄い感じです。色のイメージと同じですね。この白いラベンダーですが、調べると、秋田県やここ富良野でも開発された品種の様子です。これからまた、富良野の7月が楽しみが増しますね。

白と紫のラベンダーの共演

ラベンダーの紫は、つぼみのうちが色が濃いのをご存知ですか?花が開くとつぼみが開き、凝縮していた花ビラが開花することで、全体的に濃い紫から淡い紫色に見えるようになります。7月初めの早い時期に行くと、まだ濃いめ色のラベンダー畑がたくさん見られます。

混雑しているベストシーズンに富良野にラベンダーを見行くときは

札幌から富良野にこの7月の3連休にラベンダーを見に行く場合、朝は10時ころには富良野入りできるように出発することをオススメ。3連休の前に訪れるものいいですね。実はこの3連休も、国道が大渋滞。到着までかなり時間がかかりました。北海道であのような渋滞はめったにありませんから、要注意です。また、人気の代表的な観光農園を目指す人が多いので、その周辺の観光農園で満喫するのもいいものです。ラベンダー摘みができたり、電気自動車に乗れたりするところもあります。ラベンダー畑は富良野の丘の斜面を利用して栽培しているので、靴は運動靴やスニーカーがベストです。紫色のソフトクリーム・ラベンダーソフトも美味しいんです。ラベンダーの香りがもちろんします。

上川盆地

上富良野町 彩香の里・佐々木農園からのぞむ上川盆地

富良野に行くなら一緒に楽しんでほしい観光ポイント・隣り町の美瑛と富良野グルメ

富良野には、おいしいお野菜や果物もたくさんとれます。今回訪れたお店では、トマトをたっぷり使ったトマトパスタをいただきました。富良野産の野菜を使ったピザ、富良野の赤肉メロンも食べることができました。とても美味しいです。富良野のB級グルメはカレー。町おこしをしていたなんていう話も聞いたことがあります。

富良野トマトのパスタ

レストランカフェ「こかげ」の富良野のトマトを使ったシーフードパスタ

また、富良野の隣町は丘の町・美瑛。ここも私の大好きな田園風景がひろがっています。広がる丘の風景にたたずむ木立。コマーシャルで有名になったセブンスターの木やケンとメリーの木。いまから20年前に私が北海道で夫と初めてのデートしたのは富良野・美瑛のルートでした。東京育ちの私には、目にしたこともないような豊かで穏やかな景色でした。訪れた際に、隣に座っている夫と車窓を観ながら、懐かしい思い出話をしたのは言うまでもありません^^

紫が混じる白ラベンダー

ベストシーズンの北海道へ是非いらしてくださいね。

参考URL
www.kamifurano.jp
www.lovegreen.jp.net
河北新報
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201606/20160608_42079.html

追記:ファーム富田(2019年)を訪れた時の様子をYouTubeで公開しています。

2019年7月の富良野。ファーム富田を訪れました。ファーム富田は富良野でラベンダー を観光資源として定着させた農家です。年を追うごとに整備が進み、現在ではいくつもラベンダー 畑が広がっています。

2019年に訪れたファーム富田の様子。YouTubeで公開しています。撮影日は2019年7月1日。今年もそろそろそんな季節がやってきますね!(追記・2020年6月5日)

ABOUTこの記事をかいた人

遠藤美華(えんどうみか) ブログを書いてライターになった経緯から、ライティングやWEB集客で学んできた経験値をもとに、40代からのアラフィフ世代の女性へむけて情報発信をしています。 取材に基づく文章作成が得意なライター。WEBサイトに載せる経営者や個人事業主のビジネスプロフィール文や代表者挨拶文の作成代行、インタビュー記事やオウンドメディアでの執筆など。ブックライティングもボチボチお手伝いをはじめました。