菜食のススメ~インタビュー記事作成事例 菜食料理家 安藤夏代さん

インタビュー作成事例として、2014年の秋にインタビューさせていただいた記事をご紹介させていただきます。

菜食のススメ

菜食料理家で、ベジタブルサロン「NABIO」を経営する安藤夏代さんをインタビューしました。(2014年11月)

ベジタブルサロン「NABIO」がオープンから1年

――菜食料理家として、札幌を中心に全国各地で幅広い活躍をされている安藤さんですが、現在のお仕事の内容と活動を教えてください。

 

菜食の素晴らしさを実感してからは、料理教室や講座の講師、各種イベント運営、ケータリングサービスなどを通じて、菜食を広める活動をしてきました。現在は、昨年11月にオープンした、ベジタブルサロン「NABIO」で料理教室をはじめ「美saiスタイル」「おもてなしLesson」「菜食Lesson」「酵素Lesson」などを開講しています。

 

――ベジタブルサロン「NABIO」オープンから一年ですか!おめでとうございます。この一年をふりかえってみて、いかがでしたか?

 

以前よりもたくさんの方が来てくださるようになりました。道内に限らず全国各地からおいでになりますし、問い合わせも多数あります。たくさんのご縁に感謝しています。

これからも札幌や道内のかたはもちろん、本州から札幌にお越しの際には、是非「NABIO」にお寄りいただいて、おいしくお野菜をいただきながら、語り合いたいですね。

皆様のお役に立てますように、わたし自身も菜食で心もカラダもパワー全開にしてお待ちしております!

 

菜食をはじめて、体に必要なものがわかるようになりました

――活動の軸である菜食について、お話を伺いたいと思います。

ご自身が食生活を菜食に切り替えられたのはいつからですか?菜食に目覚めたきっかけを教えてください。

 

菜食をスタートさせたのは11年ほど前からです。病気で殺処分される前の涙を流す牛がテレビで映し出されたのをみて、ふと思い立ちました。それからは果物や野菜を多く食べるようにすることからはじめたのです。続けているうちに、だんだんお肉を食べたいと思わなくなって・・・そのままお肉はやめてしまいました。あんなに好んで食べていたのに。いまは、オリエンタルヴィーガン(五葷抜き完全菜食)となりました。

ポテトチップスなどのスナック菓子も好きでしたが、やはり次第に食べる量が少なくなってきました。食べたいものを我慢していたわけではなく、食べたいと思わなくなるという感じです。

カラダが必要とする物を十分に摂れるような食生活になってくると、いま足りないものが自分できちんとわかるようになるからだ、と思います。いま自分が必要な食べるべきものを、自然と選べるようになりました。

菜食プレート

食生活が菜食に変わってくると、少しずつ体調に変化がではじめました。つらかった背中の張りがとれたり、頭痛がなくなったり。病院にいくこともまれになりました。体力も同世代のうちでは、あるほうだと自負しています。まわりの菜食の仲間を見渡しても、調子を崩すことはあっても長患いはないようです。

 

菜食は大自然の力を得るということ

――完全菜食というと、動物性のタンパク質を一切食べないということですよね?本当にカラダは大丈夫なのですか?

 

心配ありません。タンパク質についていえば、豆やナッツ、雑穀類などの植物由来の高たんぱく源のものを食べるようにしています。

 

また大自然のパワーのこもった食材でつくる食事は、わたしたちのこころとカラダを満たしてくれます。そして、満ちたりた人生と環境を作りだしてくれる力があると思っています。豆やナッツ、雑穀類は芽吹くパワーを秘めていますし、鮮度のよいカラフルな野菜・果物などは成長している過程で収穫されたものですからパワーに溢れています。菜食とは大自然のパワーをいただくということだと思っています。

 

作る人のこころ次第で、食べる人の栄養吸収が変わる

――菜食をスタートされてからのご主人の反応はいかがでしたか?

 

実は、夫は菜食ではないのです。夫に強要することはしてきませんでした。わたし自身が食べたいものを我慢することなく、自然のうちに菜食生活に移行できたていたからです。ですが、自宅での食事は菜食メニューで準備しています。仕事柄、外で食事をすることも多いので、不足しがちな野菜を補うのにちょうどよいからです。そして、いつか菜食にという願いも込めて作っています。

 

夫は、忙しいときに時間に間に合せるように慌てて作ったものより、忙しいけれど今日はきちんと作ろうと思って準備したもののほうが、やはり美味しいといってくれますね。

アメリカで最新の「ホリスティック栄養学」を学ぶホリスティックカレッジ・オブ・ジャパンで、「食事を作る側のこころひとつで、食べる側の栄養吸収がかわってくる」と教えられました。栄養吸収にまで違いがでてしまうことにビックリしますよね。料理の質はもちろんですが、心を込めて料理をすることは本当に大切ですね。

 

――これからの夢や展望などを教えてください。

 

菜食生活によってこころもカラダも健康になり、満足の人生をおくっていただける方々が、もっとたくさん増えるといいな、と思っています。ベジタブルサロン「NABIO」をどんどん活用していただいて、多くの方々に菜食の良さを知っていただけるよう、取り組んでまいります。

またこのサロンに、海外からも学びにいらっしゃる方々をお迎えできるように準備していきたいです。国境を越えて、わたしの考える菜食や日本伝統の「精進料理」をお伝えできたら、という夢もあります。

料理は、「理を料(ハカ)る」と書きます。菜食料理を通じて、あらゆる方々に真理をお伝えできる料理家へとなるべく、さらに研鑽をすすめて成長してまいります。

安藤夏代

 

――本日は貴重なお話を大変にありがとうございました。(2014年11月21日札幌)

聞き手・文 遠藤美華

ABOUTこの記事をかいた人

遠藤美華(えんどうみか) ブログを書いてライターになった経緯から、ライティングやWEB集客で学んできた経験値をもとに、40代からのアラフィフ世代の女性へむけて情報発信をしています。 取材に基づく文章作成が得意なライター。WEBサイトに載せる経営者や個人事業主のビジネスプロフィール文や代表者挨拶文の作成代行、インタビュー記事やオウンドメディアでの執筆など。ブックライティングもボチボチお手伝いをはじめました。