札幌在住のライターの遠藤美華です。北海道の特徴ある記事を書けるライターになりたい。そんなことを思いながら、個人的なライターの活動の一つとして、北海道で生まれ育成される競走馬のことを、はじめて学んできました。ほんのさわりだけですが。
もともと、競走馬には全く興味のなかった私が、苫小牧市の「ノーザンホースパーク」とそこから車で15分ほどの「社台スタリオンステーション」の見学に行ってきた話と感想です。(2016年5月13日)
北海道は国内有数のサラブレッドの産地
北海道にきて17年。こちらに住むようになってから「馬」は気になる存在になっていた。おそらく、サラブレッドの産地である新冠町に親類がいて、何度も足を運んでいたからかもしれない。
緑の美しい広いまきばに、たたずむ馬の姿は本当に美しくて。5月の今の時期になんて行くと、親仔の寄り添う姿がホントに愛おしいくらいに思えてしまうほど可愛いさがある。そして、あの優しい目でみつめられると・・・完全にやられてしまう(笑)
サラブレッドや競馬というと、女性の間ではあんまりいいイメージのない方も多くいると思う。そういう私も、サラブレッドはまだしも、「競馬」という言葉には正直にいうと、あまりいいイメージはなかった。
これまでせっかく北海道にいても、サラブレッドのことをあえて知ろうともしたことがなかった。

ライターになって、ご縁や話のきっかけででピンときたものは、できるだけ何でも体験してみようと思うことにしている。だから今回は牧場見学に行くことに。
たずねた新千歳空港からクルマで20分ほどの「ノーザンホースパーク」は、馬のテーマパーク。子どもの遊び場だと思っていたのだけれど、なかなか奥が深い。展示されていたホースギャラリーの展示を観て、私の競走馬に対するイメージはがらりと変わった。
あの美しいサラブレッドが、母馬のお腹に宿って誕生して競争の舞台に出るまでに、たくさんの人の手で育まれ、愛情を注がれている。感動した。
スターになるサラブレッドを育てるには
「いい馬はいい血筋といい環境を整える生産者から、いい調教師、いい騎手にゆだねなければならない」
正確な文言ではないけれど、日本でサラブレッドの育成のパイオニアといわれている(らしい)故・吉田善哉氏の語録がパネルになって、ホースギャラリーに展示されていた。
もうね、その言葉をよんでかなり熱くなってしまった自分が(笑)
あああ、サラブレッドてすごいんだなー!!
こんなにたくさん愛されて育てられるんだ。
でも結果を出して、スターになるのは本当のひと握り。
スターにならなければ、血筋の継承ができるチャンスはやってこない。シビアな世界なのだ。

競走馬としてサラブレッド一頭を育成するために、生産者、調教師、騎手が全身全霊をかたむけている。たった一握りの馬しかつかめない栄光のために。
本格的なバクチであって、本当に大きな夢なのかも、とも思う。
そんなことを考えていたら、競走馬としての馬のことをもっともっと知りたくなった。
「ノーザンホースパーク」は、小さな子どもも馬に親しめるところ。見学できる厩舎には、レースを退いたサラブレッドもいたし、子どもたちと遊んでくれるポニーもいた。
「社台スタリオンステーション」へ行ってみて感じたこと
ノーザンホースパークを経営する大元の社台グループの「社台スタリオンステーション」も訪れた。競馬を全く知らない私も、聞いたことのある名前の馬が放牧されていた。午前中いっぱいは見学ができる。
時間を忘れるとはこのこと。あっという間に2時間が過ぎていた。
ところで、スタリオンてなに?ってウィキペデアでさっと調べたら
競走馬として優秀な成績を残し繁殖価値が認められた有数な雄の馬
とあった。
わたしでも聞いたことのある「ディープインパクト」もいた。ディープインパクトの種付け料は3000万円もするんだとか。
この数字をみて、なんだかふわっとした気持ちになった。
「優秀な成績を残し繁殖価値が認められた有数な雄の馬」って、こういうことなのか、と少々興奮してしまった。

まとめ
サラブレッドは生まれてもすべてが競走馬になれるとは限らない。さらに優秀な成績をおさめることのできるスター馬になれるのは、本当に一握り。たくさんの人の手によってささえられ育成される競走馬だからこそ、多くの人の夢をのせて走るのかな、とも。
競馬ファンが多いのにも納得。そして、サラブレッドの話はまだまだ奥が深そう。わからないことばかりだけど、面白い!というのが、一番の感想だ。ホッカイドウ競馬も近いうちにのぞいてみたい。何か深まったら、また書いてみたいと思う。

写真:1枚目、4枚目については、友人のカメラマン田中宣明さんのFacebook記事からお願いしてお借りしています。
参考:日高町競馬観光ご案内サイトhttp://www.umahidaka.jp/05.html